業務用エアコンには家庭用と異なり様々な種類があります。従って取付工事にもその形式によって内容や価格に違いがあります。ここでは業務用エアコンの種類と取り付けについて概要を説明します。家庭用エアコンは一般的には壁掛け型になるかと思いますが、業務用には主だったもので「天井埋め込み型」「天井吊り下げ型」「床置き型」「壁掛け型」の4種類に分類されます。
ほかにもビルトイン型やダクト型などもありますが、ここでは取付に関して前述の4種類について解説します。取付費用は室内機の取り付け費用・室外機の取り付け費用に加え、既存のものの取り外し費用、また現地の状態により電気工事や配管工事などが必要になってくる場合もあり、詳細は業者に現地を見てもらわないと明確にならない場合もあります。特別な費用が必要でない場合のエアコンの形式による大まかな金額は、小型の１．５～２馬力同士で比較すると「天井埋め込み型」で10万円程度、「天井吊り下げ型」で8万円～9万円程度、「床置き型」と「壁掛け型」で５～６万円程度となります。これに加え、現地の形状によって特別な費用が加算されていきます。
たとえば埋め込み型の場合、天井に穴が開いていない場合は穴をあける費用が必要です。また室外機までの配管が遠かったり、室外機を設置するのが困難だった場合にも別途費用が掛かります。実際の取り付け工程の一例は以下の通りです。まず事前に搬入経路を確保し、養生します。
その後、すでにあるエアコンを取り外す必要があるときはまず冷媒を抜き、取り外し工事を行います。次にいよいよ本体の取り付けと配線・配管工事です。続いて真空引き・気密試験を行い、電気工事を行い、試運転ののちに引き渡しとなります。このように形式や現地の状況によって費用が変わりますので、まずは必要な性能とそれに見合った製品・形式を調べて見積りを依頼するのがいいでしょう。